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【レポート:原田 涼】

パッケージ・ドロミテAコース

カルストが侵食され氷河に削られた岩山が壮大な広がりを見せ2009年には世界遺産に登録されたドロミテ山群。見渡す限り名峰に囲まれつつも、ふと足元を見れば色鮮やかな高山植物が咲き誇ります。
ドロミテAコースでは、その広がりあるドロミテを3か所の拠点から多角的に望みます。イタリアならではの食事のおいしさ、日本人観光客の少ないのんびりした雰囲気もお楽しみください。


ドロミテNo.1の人気コース。特徴的な3つのピークトレチーメを歩いて一周

トレチーメ。その特徴的な3つのピークで有名な、ヴェネト州とトレンティーノアルトアディジェ州にまたがる山です。ドロミテの北のほうに位置し、ドイツ語話者も多いエリア。ドイツ語ではドライチンネンと呼ばれます。
最初の滞在地コルチナからは青く山々を映すミズリーナ湖を通って到着。山の南側にある駐車場に着いてすぐは、「あれ、トレチーメってどれだろう?」なんて思うかもしれません。実は目の前にある巨大な岩山がトレチーメ。イメージとの違いに戸惑いながら、岩山に沿って時計回りに回っていきます。
放牧された牛たちが道をふさいでいることも。のどかなハイキングコースです。足元には石灰岩質の白い岩石・ドロマイトと、リンドウや白玉草など数えきれないほどの花々が咲き誇ります。ドロミテの高山植物は、強い紫外線と気候、土壌により色が非常に濃く鮮やかです。

素敵な山小屋での休憩も交えながら山の北側に回ってきました。するとどうでしょう!3つのピークがしっかり姿を見せてくれました。これぞトレチーメ、印象的な姿です。この山の姿を眺めながら、地元のスーパーで買ってきたパンやチーズ、フルーツでピクニック。のどかで幸せな時間でした。


最初の滞在地コルチナの街からまわれるハイキングコースといえば、ジアウ峠からクローダダラーゴへの高原ハイキングもおすすめ。最初にバスで最高地点の峠まで上がるので登りは最低限。開けた場所に出ると、そこには天空の草原が広がっています。

このコースのおすすめポイントは何といってもエーデルワイスの大群生地!一輪探すだけでも大変な貴重で儚いエーデルワイスが一面に広がる様はまさに夢のようです。最後の緩い登りを終えて、コルチナの街が見えてきたらゴールはもうすぐ。山の中腹に隠された神秘的な湖の側でランチを頂きながら今日のハイキングを終えます。


ドロミテの中心部 要塞のようなセラ山群と女王マルモラーダ

滞在地は移り変わってコルバラへ。ドロミテのへそとも呼ばれるセラ山群の麓の街です。セラ山群はその大きさからもドロミテの中心というのにふさわしく、スキーでは丸1日かけて滑りながらその山塊の周りを1周するというイベント「セラロンダ」が非常に人気です。 コルバラ滞在中はセラを取り囲む峠から歩きだし、様々な角度からセラを堪能できるようになっています。ガルディナ峠からはセラの北側を見ながら、ヤナギランやアルペンマーガレット、ユリのお花畑を歩きます。





ポルドイ峠から南東に少し登ると、夏なのに雪をかぶったような山が向かいに見えてきます。これがドロミテ最高峰にして女王と呼ばれる山、マルモラーダ(3343m)です。白く見える部分はドロミテ唯一の氷河で、女王の名にふさわしく美しいです。マルモラーダに向かって歩いていくとフェダイア湖というモレーンをもとに作られたダム湖に着きます。


ここまで来たら氷河までもう少し。立ち乗りリフトに乗って氷河に触れるくらいの近さまで行ってみましょう。街からは姿を隠して見えないセラの山頂・ピッツボエが見えてきます。


名峰チベッタとそれを映すコルダイ湖

滞在地はドロミテ南側、アレゲに移ってきました。
南エリアでの名峰といえばチベッタ(3220m)。チベッタとはイタリア語でフクロウという意味で、その姿が翼を広げたフクロウに似ていることから名づけられたともいわれています。
ゴンドラを乗り継ぎ登っていきます。冬場はスキー場なので設備が整っていますね。ゴンドラを降りると、コルチナ滞在中に見えていた山々がまた違った角度から見えてきます。意外な形の発見が面白いです。さらにお花畑をかき分けるように登っていくと、チベッタの岩肌を映すコルダイ湖に到着です。




体力がある方は、チベッタの岩肌を横に見ながらの縦走コースがおすすめ。このツアー一番の歩きごたえとなるでしょう。もう満足という方は湖沿いでゆっくりしてから戻りましょう。






ドロミテAコースはドロミテの名峰を色々な角度から堪能できるハイライトコースです。岩場の難しいイメージがあるかもしれませんが、スキー用のリフトが営業しているためつらい登りが少なくて済みます。また、お花畑の鮮やかさは素晴らしく、スイスにも負けません。食事・景観・お花畑とどれをとっても感動する旅になるでしょう。





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