ニュースリリース

TOP > ニュースリリース > カナダキッズスキ-キャンプ総括 2013年3月24日(日)~3月31日(日)

カナダキッズスキ-キャンプ総括 2013年3月24日(日)~3月31日(日)

今回も参加者15名(8歳~14歳)がスキ-レッスンプログラム、アクティビティ-、チ-ムワ-クの全てを存分に体験し、無事に帰国することができました。出発当日の成田空港ではどの子供たちも不安げな顔つきでしたが、バンク-バ-空港に到着する頃には機内でしっかりと子供同士のコミュニケ-ションができて、明るい雰囲気のもと初日から楽しくスタ-トできました。

ウィスラ-でのスキ-レッスン

世界人気度NO.1の広大なウィスラ-&ブラッコムのスキ-エリアで毎日、午前・午後約4時間~4時間30分を5日間みっちりと受講してきました。あらゆる斜面、コ-ス、雪質を滑走中心に楽しく、レベルアップの効率が高いカナディアンスタイルのスキ-レッスンを受講することができました。スキ-教師は全員、英語ネイティブスピ-カ-でカナダ、イギリス、スコットランド出身者の3人が担当し、一人は昨年も担当した教師なので日本人の子供たちとのコミュニケ-ションの図り方、キッズキャンプコンセプトもしっかりと把握した上で、他教師陣と情報共有しながら、リーダーシップを発揮してくれました。

写真1レッスン展開、レベルアップチェック、問題解決など必要に応じて、私たちコーディネータ-が各担当教師とコミュニケ-ションを図りながら運営管理にあたりました。全体的にどの班も初日の午前中以外は、レッスン展開にも早くから慣れてくれたようで教師のレッスン意図や指示も想像力を働かせながらしっかりと理解して実践していました。また、難しい表現やレッスンバリエ-ションでは、参加者同士が協力してフォロ-し合ったり、教師に確認のため聞きなおしたりして、私たちは複雑なレッスン展開の際だけ最低限の通訳とスキ-滑走時の危険性や疲労、体調管理等のスキ-教師へのアドバイス程度となりました。3日目以降は、著しくスキ-教師も各子供たちも技術のレベルアップ、長距離滑走感、そして英語での理解力も著しく進歩し、広大なウィスラ-&ブラッコムイを縦走するようなスピ-ドと移動距離にスムーズに対応できるようになりました。

班編成は各子供たちのレベルに合わせてスーパーパワー(初級班・JS教師)、パズル班(中級班・ハリエット教師)、オッサム班(上級班・ステユワ-ト教師)の3班編成を基本に行われました。今年の教師人は昨年の経験者お各班の課題をしっかりともって、子供たちに実感させてく理論より体験することによって体得するレッスン展開が子供たちにわかりやすかったようです。

スーパーパワー班

写真2当初、カナダというスケ-ルの大きさに呑まれた感じがあり、プルークボーゲンも不安定でしたが、レッスンを通じて確実な回転弧を描いて流れのあるシュテムタ-ンを緩斜面ではスピ-ド、中急斜面では確実なスピードコントロールを習得しました。一回の滑走距離が一段とロング滑走が可能となりスピ-ドがでることによって、中斜面では自然にブライドのパラレルターンになっていく子供も見受けられました。JS教師の意図したJターンという山回りタ-ンを深く切り上げることを習得し、ある程度の斜度、硬い斜面でも安定して滑走できる技術を覚えたことで子供たちは自信を持ってスキ-滑走を楽しむことができるようになりました。一部、体力面、用具のマッチングもありましたが、2日目以降は、レッスン時での集中力も格段にアップし、シュテムターンが安定してできるようになってからは他の班と同様にスキ-レッスンへの興味が高くなり、不正地、吹き溜まり、ツリ-ランまで挑戦することができました。JS教師の伝えるレッスンアドバイスが子供たちの間で、系統的に「こうすればこうなる」といった目的、結果がしっかりと理解できていることがすごい進歩でした。JS教師が子供たちが理解して実践してくれたことがとてもうれしかったようで、生徒と教師の絆が日々深まることが良くわかりました。

次の段階では子供たちのスキ-滑走に重用なマテリアルでは、靴のすねがあたったり、スキーの長さが成長によって変化するので、そのあたりのマッチングを注視しながら対応していく必要性を感じました。しかし、4日目には斜度とスピ-ドが合った際にブライトでパラレルタ-ンができる人も数名おりました。最大の収穫は全員がスキ-が楽しくなった!と言ってくれたことと、チ-ム力でお互いをフォロ-する気持ちを持ってくれたことです。スピ-ドもアップし、ターン技術の基礎も確実になってきたので次は楽しみながら自然とパラレルタ-ンができるようになることで子供たちもそれがマスタ-したいようです。

パズル班

写真3当初、シュテムタ-ンはできていましたが滑走時のポジションが不安定だったので、ポジションを重視に滑走バリエ-ションをテールアップ、ノンストックなど用いてスキ-のセンタ-に乗って自由自在に脚部の運動がしやすいポジションを習得しました。それによってターン技術の質があがり、子供たちの思い描いたタ-ンが可能となり急斜面では深周りによるコントロ-ル、中斜面、緩斜面では浅回りでスピ-ドにのったスキ-操作が可能となっていました。また、上体の向きもロング、ショートのターン弧によって、使い分けができるようになりスキ-の性能を最大限に引き出せるようになり安定感が向上しました。

条件の悪い斜面、硬いアイスバ-ンでのエッジをはずした横滑りも練習し、ポジション、上体の向きもそれによって矯正され自由自在にスキ-操作を斜面状況によって対応できるようになりました。キレとズレはパズル班の十八番ともいえます。基本過程の次は、応用としてフリ-滑走によってツリ-ラン、コブ斜面、急斜面とあらゆる状況下にも対応できる強いスキ-を実践しました。子供たちも技術の習得が自覚できている段階で、恐怖感も克服しハリエット教師のシュプールをスピーディーにトレーンしながらロング滑走もできるようになりました。また、その際にロングタ-ン、ショ-トターンと変化を織り交ぜながら対応できるようになったことでさらにワンランク上を目指す自信がつきました。

今後の課題は、あらゆる斜面を安定したロングタ-ン、ショ-トターンで対応できるようになって楽しめるフィールドを広げていくことです。

オッサム班

写真4上級者だけあって初日から滑走重視のレッスン展開となりました。ポジション、脚部の運動(雪面への働きかけ)、ステアリング(方向付け)をトレ-ンやロング滑走を中心に実践の中で教師の滑りやラインどりを模範にイメージしながらの滑走トレ-ニング展開となりました。スピ-ドはどの斜面でも大人顔負けのレベルで滑走できているのが印象的でした。

それによって自然と身体能力、対応力をアップし、見た目の形だけでなく、スキ-技術の本質をかなりレベルアップできたようです。どの子供も質の高いタ-ンを目指して、いかに早くスキ-トップがフォールラインを向くように推進力のあるロングタ-ンと斜面状況によってターン弧のリズムを自分で変化対応できるキレのあるショートターンを練習しました。ポジショニング=常に自分からスキ-のセンタ-に乗っていく感覚を恐怖心と戦いながら克服し、あらゆる状況でも練習することで高めていきました。不正地では、頭や上体を動かさずに下半身の運動だけでスキ-操作をフォ-ルラインに向かって行うスピ-ディ-でかつ安定したコブテクニックや雪壁やパ-クでも怖がらずにジャンプメイクするスキ-感覚などあらゆる雪山でのフィールドに対応できるオールラウンドなスキ-操作を体験しながら習得していきました。参加者はロングタ-ンが得意な人、ショートターンが得意な人、競技などスピ-ドに対応力が高い人、不正地が得意な人など子供たちもこのレベルになると模範となる教師の滑りの本質や他人の滑りを自分なりに分析、判断しながら練習に取り組んでいることが特徴です。最終日にはブラッコム氷河までハイクアップして、7月まで滑れる氷河エリアの急斜面からゴンドラ中間駅までロング滑走を滑ってきました。氷河の成り立ち、危険性なども少し理解してくれました。教師のレッスンでのアドバイス、バリエ-ションでの繊細なニュ-アンスまでかなり英語を理解して取り組んでいたのが印象的でした。このレベルでは、各自の得意、不得意な技術についてオ-ルラウンドにあらゆる斜面、斜度、雪質をロングターン、ショートターンで対応できる総合力が実践で体験しながら練習することで、さらにワンランク上の質の高い、対応力のあるスキ-技術を習得することが課題となります。班のメンバ-たちのまとまりや集中力は相当高かったのも上達につながっていたと思います。

アクティビティ-(室内クライミング)

室内クライミングは恒例で昨年同様に、ウィスラービレッジ内の室内施設でシュ-ズ、ハーネスをつけてクライミングに挑戦しました。ほとんどの子供たちが初めての体験で、日ごろからやってみたかったという声が多かったです。参加者全員がトップまで登頂できたことと、二班に分かれて競争したり、励ましあったり大人でもチ-ム力、組織力を向上することを目的に挑戦します。今回も約1時間30分のクライミング体験を機に、参加者同士がとても仲良しになったのが印象的でした。

写真5写真6

ウィスラーキッズ

写真7各参加者どもレベル3~レベル6の範囲で最終日に基本は他の外国人の子供たちと混載でレッスンするプログラムに一日参加しました。4日間の英語レッスンに慣れていましたので、受付時は緊張していましたが実際のレッスンではレッスンスタイルにも慣れていたようで大きな不安はなく楽しんでくれました。日本人の子供が一人で他は全員外国人という班もありましたし、満遍なく日本人と外国人という班もありました。教師陣もこの4日間の教師と違うことで緊張しながら、今までの成果を試してほしいという機会です。

各担当教師からスキ-技術や参加態度は全員高い評価をもらいました。しかし、レベルが高い班は私たちの日本人グル-プが多く、中には一班だけ日本人だけのグル-プに編成されてしまいました。乗り場の受付時に絶対に日本人だけにしないよう、日本人教師になると甘えが出るのでと強く要望しておりましたが、ウィスラースキースクールに日本人教師も数名在籍していることもあり、保護者や保護責任者である私たちが立ち入りできないエリアでクラス分けがそのようになってしまいました。来期以降の対応として日本人教師がいないブラッコム側のスクールとも協議しながら対応して参ります。

スノーチューブ

写真8ブラッコムスキ-エリアの中間駅から少し上ったエリアにスノーチューブエリアがあります。空気を入れたチュ-ブに乗って1人、2人、今回は6名一緒もありました。約150m先のゴ-ルまで斜面をスピ-ドに乗って滑り落ちるスリル溢れるアクティビティ-です。係員に勢い置く押し出されれば、絶叫しながら下まで滑走します。スピンをしながら滑った人もいました。最高で5回チャレンジした人もいました。今回から取り入れた新しい体験にみんな大喜びでした。

プール体験

写真9ウィスラ-ビレッジから循環バスにキップも自分で運転手さんに渡して行きました。 子供たちはやはりプ-ルが大好きです。25mの大きな室内競泳プールと流れるプ-ルで泳いだり、水中マットで遊んだり、水中バスケを楽しんだり大喜びでした。 スキ-の後の筋肉疲労やリラックスにはとても良いのでいつもプ-ル体験は子供の一番人気です。

チームワーク

写真10担当教師に大きな感謝を込めて、レッスン班ごとに工作を行います。リーダ-を選抜して何をつくるか時間内に協議して、何が必要がコーディネーターに材料、道具を申請します。年齢を問わずリ-ダ-を中心に誰もが役割を担い気持ちを形にしていきます。どの班も担当教師への感謝の思いやレッスンの思い出が作品となっていきます。

最終日のフェアウエルパ-ティ-では、直接担当教師の3人に班ごとに感謝の言葉を添えて渡しました。日本語でも英語でも関係ありません。気持ちを言葉を超えて担当教師も一生懸命レッスンを行ったきたことで子供たちの上達や子供たちとの短い時間ながらの数々の思い出が溢れてきます。担当教師の今までスキ-を教えてきてこんなに感動をもらったことは初めてであると感極まった教師もいます。子供のキャンプは大人も逆に何かを学ぶことが多々あるということを発見したと言ってくれました。このチームワークを通して雪上とは違った場で、子供たち同士が協力することで何かを生み出すことの重用さを楽しみながら体験してくれたようです。

カナダキッズキャンプを終了して

この一週間、参加された子供たちが北海道地区から関西地区まで各方面からそして年齢は8歳~14歳まで普段まったく出会うことのなかった子供たちがこうして、みんな仲良くなれたこと、お互いに時間を共有したから意思疎通が出来たことは大きな意味があります。よってとても良い雰囲気のもとでキャンプ開催が無事にできましたこと改めて報告申し上げます。子供たちはカナダ滞在中、起床から食事、スキ-レッスン、アクティビティ-と遊び、オリエンテ-ション、チ-ムワーク、清掃など縦割りの部屋ごとの班、そしてスキ-班のもと団体生活を送り、子供同士或いはカナダ人や他国の大人、子供たちにももまれたことによって大きな体験をされ、成長をされたことと実感しております。日常の生活も班長を中心に自ら行動していくという意識とスキ-レッスンも英語なので、先生が何を言っているのか自分たちで理解し、実践して行こうという意識が日を重ねることに身についてきました。英語教育も現在は小学生から取り入れているようですが、このキャンプでは英語力よりも英語圏の人たちをはじめ外国人とどうコミュニケ-ションを図るか、言葉を超えて世界を広げるということに重要性を置いております。おもいっきりカナダでスキ-、自然、人とのコミュニケ-ションを楽しんでもらい、スキ-も広大なカナダという環境が上達を促し、日本では絶対に体験できない価値観を目の当たりにして、子供たちが何かを感じてもらえれば良いと思っております。単なるスキ-技術上達を目的とするのではなく、当キッズキャンプは「自立を目指す」という教育プログラムでなければという趣旨があります。現在のためだけでなく、次の段階もその先の段階でも人間として大切なことがある根幹を3つの約束にある「元気に挨拶をしよう」、「他人に迷惑を掛けない」、「自分のことは自分でやろう」としています。しかし、まだまだ元気に挨拶をしようは苦手のようです。特に小学校高学年や中学生は班長となる可能性が高いので、自ら模範となる行動を示しリーダーシップを発揮してもらいたいですし、低学年の子供さんは班長のように早くなりたいと憧れるように感じてほしいのです。自分の役割と責任を成長期の段階でスポ-ツ、集団生活を通して実感してくれれば、将来、日本は勿論、どこの国にいても自分に自信が持てるようになることと思います。自分の目標や夢を描けるようにまた近づけるように考え行動していけることです。黙っていても何もはじまらない、自分から伝えようとしなければ、行動しなければ何も動かないという環境が大切です。大人はあくまでも安全管理とオブザ-バ-であり、最低限のル-ルを守ってもらうよう、守ることの大切さを気付づかせることです。その意味では、子供さんたちが帰国してからどのように変わったのか?何か小さい変化や一つでも自信を持ってくれたのなら、私たちにとりましてともて興味があると同時にうれしい限りです。

最後にこの度はフェロ-トラベル主催「カナダキッズスキ-キャンプ」にご参加頂きましたこと改めてお礼申し上げます。

草々

写真11

株式会社フェロ-トラベル
キャンプ運営責任者
水澤 史

ページトップへ

  • ニュースリリース