スタッフのお勧めエリア

TOP > スタッフお勧めのポイント!

ヨーロッパアルプスを知り尽くしたスタッフが、自分の足で歩いて見つけたお勧めエリアの情報です!

【レポート:森下 雅史】

モン・ボショール~ヴァッシュ湖~コル・ド・ラ・ヴァノワーズ小屋

フランス南東部イタリアと国境を接するフランスで最初の国立公園ヴァノワーズは、モンブラン山塊、エクラン山塊に続いてフランスで3番目に高い山塊です。プラローニャン・ラ・ヴァノワーズよりロープウェイを利用してモン・ボショールより渓谷に沿って先ずはバルメッテ小屋を目指します。小屋からは尖がり帽子の山容、エギュイエ・ド・ラ・ヴァノワーズの眺望をお楽しみください。


更に進むこと約1時間半で山塊最高峰のグラン・カッセ3,855mが氷河を抱きながら圧倒的なスケールで姿を現します。


更に進むこと約10分で石の道「ヴァッシュ湖」が姿を見せ水面の石を渡る特異な風景を写真に収めるハイカーで賑います。


シャツレ~レリエ湖

ラ・グラーヴより専用車を利用して約15分でダンパリス高原の入口になる高台のシャツレの集落に到着。歩き出しの九十九折の坂道を上りきると高原地帯が広がり上空では小動物を狙うイヌワシが群れで旋回する姿が目立ち、渓谷を挟んだ対面には鋭いラ・メイジュを望むことができます。


高原の緩やかなハイキングコースは緑一色、紺碧な空、白いジローズ氷河のコントラストは風景画の様に美しいトレイルを進むとエーデルワイスの群生地レリエ湖に到着。


シャツレからの帰路はテラスの集落に立ち寄りフランスで最も美しい風景が楽しめます。


マダム・カール小屋~ノワール氷河~ブラン氷河~ブラン氷河小屋

マダム・カール小屋は、日本の上高地に似た大河原に杉林が広がり空気は澄み渡り、吸い込む空気は森の香りを感じることができる。まさにマシフ・デ・ゼクラン山脈の麓、上を見ると圧倒的な大きさと近さを感じるモン・ペルヴー、そしてバール・デ・ゼクランの山頂が確かに見える。逸る気持ちを抑えて先ずは公共のトイレを利用してから準備運動をする。黄色道標には目指すグラシエ・ブラン小屋までの表記は2時間だが、歩幅が違う私たちはプラス30分必要だ。始めは平坦な杉林を木々によってつくり出されたばかりの新鮮な酸素を吸い込みながら進むと開けた河原に出る。


氷河が溶け出し流れる川に架かる小さな橋を渡ると一気に九十九折の上りが続くが直ぐにノワール氷河が現れる。一見氷河と気付かないのはモレーンの土砂が氷河を覆い氷河の代名詞である白色が見えないからだ。更に歩を進めると今度ははっきり氷河と認識できる白色の大きな塊がトレイル間近に迫る。ブラウン氷河に圧倒されながら長い九十九折を進むと川が流れる平坦に石の道とモン・ペルヴーを背景にした絶景ポイントで一息。ここから見るモン・ペルヴーの圧倒的な存在感と大きさに神々しい美しさを感じる。先を見上げると岩場に建つグラシエ・ブラン小屋が周りと同化しているのは外壁が石、屋根が茶色だからよく見ないと気付かない。自然の景観を損なわず周りに溶け込む建造物は自然と調和する。



山小屋に到着したらゆっくり景色を楽しみながらのピクニックランチをおすすめしたい。山小屋のトイレは無料で利用できるも嬉しい。



ページトップへ