スタッフのお勧めエリア

TOP > スタッフのお勧めエリア

ヨーロッパアルプスを知り尽くしたスタッフが、自分の足で歩いて見つけたお勧めエリアの情報です!

グライエアルプスの最高峰、国境に接しない完全イタリア領に聳える唯一の4000m級の峰。ヴァッレ・ダオスタ州のヴァルサヴァランシュ谷に位置するグラン・パラディーソ国立公園は、1922年にイタリアで最初に国立公園に指定され、イタリア初代国王のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の禁猟区で、今でも狩猟小屋が残るハイキングコースです。


グラン・パラディーソへの登山口「シャボー小屋」
グラン・パラディーソの北西の麓、氷河が目前に迫る標高2750mの大自然に石造りの外観が溶け込みます。ハイキングシーズンの6月中旬から9月中旬まで営業され、登山者に快適な宿泊施設を提供しています。建物は地下1階に乾燥室、1階は事務所と食堂、2階と3階には部屋とは別にトイレ、洗面、シャワーが1つになった共同部屋があります。シャワーは有料となるのです。使用時は、食堂のレジで料金を支払って使用します。各階の部屋は、2段と3段ベッドで4人~20人位まで宿泊できる様になっています。夕食は3コース、パスタ又はスープの選択に続き、メインはお肉、デザートはケーキ、プリン、フルーツポンチから選択が出来ます。朝食はコーヒー、紅茶、牛乳とパン、シリアル、クッキーの簡単な食事になりますが、山小屋での食事と思えば非常に充実した内容です。また、夕食時は山小屋の周りにアルプス・アイベックスが姿を現しますので、夕食後は、月明かりに映えるグラン・パラディーソと自然動物の観察も忘れずにお楽しみください。




登山道ルートの出発地「ポンブレイユ」
ヴァルサヴァランシュ谷の最奥の標高1955mに位置し、ホテル1件、数件のレストランだけの豊かな自然に包まれながら静かな時間を過ごせ、広い敷地はキャンプ場でシーズンは、沢山のヨーロッパ人で賑わいます。ここまで路線バスも通っているので、日帰りハイキングとしてヴィットーリオ・エマヌエーレ2世小屋までの往復ハイキングも可能です。アルプスウェイでは、ひとつ手前の登山道からシャボー小屋に宿泊し、翌日にヴィットーリオ・エマヌエーレ2世小屋を経由してポンブレイユに到着するルートとなります。



イタリア国王も歩いたグラン・パラディーソ国立公園ハイキング
アルプスウェイでは、ポンの手前PRAVIEUX標高1829m地点の登山道から宿泊のシャボー小屋を目指します。登山道の始まりPRAVIEUXは、サヴァラ川沿いの広い駐車場からスイッチバックが続くカラマツ林の登山道を1時間ほど登りLAVASSEYの非難小屋と私有の山小屋に到着です。ちょうどここからコース番号5と5Aの分岐があり、通常は5コースへ進みますが、健脚な方が多い場合は5Aコースへ進みます。分岐点から暫く登ると森林限界が始まり、いっきに周りの視界が開け高山植物も良く見られるようになり、雨天以外は適当な場所で各自用意したランチを取ります。この辺にはアルプス・アイベックスやシャモアの群れ、マーモットも頻繁に姿を見せ、ランチしながら国立公園内に生息する動物を見るチャンスです。ランチ後は1時間強ほどで標高2710mのシャボー小屋に到着です。山小屋では先ず大部屋の確認をし、一息ついたら山小屋の周辺を散策したり、グランバラディーソの山塊を眺めたり、思い思いの時間をお楽しみください。翌日は早朝に山小屋を出発してコース番号1A進みます。この登山道は3つのモレーンを越えて登り下りを繰り返して川や岩場など変化に富んだ登山道で飽きることがありません。谷側にはアルペン・アイベックスやシャモアの群れと岩場にはマーモットの姿を見つけることができます。グラン・パラディーソ国立公園ほど高確率で野生動物を間近で見られるハイキングコースはないでしょう。また、後方には標高3968mのグリボラが空に向かって聳えます。シャボー小屋から2時間ほどで半月形の屋根が特徴なヴィットーリオ・エマヌエーレ2世小屋に到着、時間に余裕があれば山小屋に隣接する山上湖に立ち寄り、スイッチバックの続く登山道を約2時間半でヴァルサヴァランシュ谷の最奥ポンに到着となります。このコースへのご参加はアオスタ2コースとなります。




ページトップへ